【11月29日 AFP】フランスの警察と空港当局は28日、同国の2つの空港で、英格安航空会社イージージェット(easyJet)の航空機4機とスペインの格安航空会社ブエリング(Vueling)航空の1機が、スプレーで落書きされているのを発見したと発表した。落書きの大半はアラビア語だったという。

 警察当局によると、被害に遭った機体のうち3機はフランス東部のリヨン(Lyon)の空港で、残る2機はパリ(Paris)のハブ空港である、シャルル・ドゴール空港(Charles de Gaulle International Airport)で落書きされていたという。

 警察のある情報筋は、航空機がフランスに到着する前に落書きされたと当局はみているが、この問題は空港の安全性に疑問を呈するものだと述べた。

 空港関係者によると、シャルル・ドゴール空港で24日、ハンガリーの首都ブダペスト(Budapest)から前日に到着したイージージェットの旅客機の燃料タンクのふたの部分に、「Allah Akbar(アッラー・アクバル、アラビア語で『神は偉大なり』の意)」と書かれているのが発見された。落書きは、次の乗客らが搭乗する前に洗い落とされたという。

 イージージェットは、フランス国内17都市に就航しているが、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がパリ同時テロの犯行声明を出して以降の2週間で、同様のケースが「少数」あったと話している。ただ、そのすべてがアラビア語ではないとしている。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3068445 より転載