【12月1日
時事通信社】中国・北京市で今冬最悪の深刻な大気汚染は1日も続き、中国メディアによると、30日夜には微小粒子状物質PM2.5の濃度は一部地域で1立
方メートル当たり1000マイクログラム近くに達した。中国の環境基準(35マイクログラム)の約28倍。北京市教育委員会は市内の学校に対し、屋外活動
を自粛するよう指示。自宅で自習してもよいとしている。

 パリで開幕された国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)に出席した習近平国家主席は地球温暖化対策のため途上国への支援強化を訴えた。しかし、インターネット上では「自国の環境対策を考えるべきだ」との声が相次いだ。

 北京市内は1日も上空が薄暗く、100メートル先の視界もぼやける状態で、PM2.5濃度が650マイクログラムを超えた場所もある。27日から
続く大気汚染は30日夕までに、北京市や周辺の天津市、河北、山東、河南の各省などの計37都市で深刻な状態となっており、汚染面積は日本の国土の1.4
倍の53万平方キロに上った。

 北京の日本大使館は1日、在留邦人らに対し、室内の空気清浄機を最大出力で使用し、人の活動範囲に配置するなど、対策の強化を呼び掛けた。2日未明には上空に冷気が入り込み、汚染は改善する見通しだという。(c)時事通信社

http://www.afpbb.com/articles/-/3068695 より転載。