【12月10日 AFP】米ロック歌手ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)が来年行う北米ツアーのチケットが、発売前から1枚数千ドルもの高値で取引されているとして、米ニューヨーク(New York)州当局はチケット投機の取り締まりに乗り出した。

 エリック・シュナイダーマン(Eric Schneiderman)州司法長官は、公演チケットの売買仲介サイト大手3社に対し、チケットをまだ入手していない売り主が掲載したいわゆる「投機チケット」の売買情報を削除するよう文書で求めた。

 9週間のコンサートツアーのチケットは、11日に発売される。伝説的なスタミナの持ち主といわれるスプリングスティーンは、「Eストリート・バンド (The E Street Band) 」を率い、1980年発売のアルバム「ザ・リバー(The River)」の全収録曲をはじめ数々のヒット曲を披露する予定だ。

 シュナイダーマン長官によると、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)で行われる2回のコンサートのチケットは、予想発売価格の数十倍に相当する1枚5000ドル(約61万円)超もの高値で売買仲介サイトに売り出されていたという。

 同長官は、法的措置については明確に警告しなかったが、チケット投機に対する規定を完全に説明するよう売買仲介サイトに求めた。

 スプリングスティーンの故郷ニュージャージー(New Jersey)州で来年1月31日に行われるコンサートのチケットも高額取引されており、売買仲介サイトには9日、最高額で1枚7100ドル(約86万円)の転売情報が掲載された。(c)AFP/Shaun TANDON


 

http://www.afpbb.com/articles/-/3069810 より転載