【12月14日 AFP】イスラム教の戒律を厳格に守る非常に保守的なサウジアラビアで、初めて女性の立候補と投票が認められた自治評議会選挙(地方選に相当)では、予想を大幅に上回る少なくとも14人の女性候補が当選を果たした。当局者が13日、明らかにした。

「(当選した)女性が1人しかいなくても、誇りに思っただろう。正直なところ、全員落選すると予想していた」。女性権利活動家のサハル・ハッサン・ナシーフ(Sahar Hassan Nasief)氏は、紅海(Red Sea)沿岸の都市ジッダ(Jeddah)でこう述べた。

 12日に投票が行われた今回の自治評議会選では、計2106議席が争われ、女性900人以上を含む6440人が立候補した。女性候補の当選数は、全体に占める割合でみれば、ごくわずかだ。また、地方議会が管轄するのは街路や公園、ごみ収集といった地域行政に限られる。

 絶対君主制のサウジアラビアは、女性の権利が世界で最も制限されている国の一つで、女性は車の運転も禁止されている。参政権が男性にしか認められていないのは、既に世界でサウジアラビアだけだった。

 投票所は男女別に設けられた。公式データをAFPが分析したところによると、女性有権者の投票率は地域によっては約80%に上り、男性有権者を上回った。(c)AFP

 


http://www.afpbb.com/articles/-/3070177?pid=17088700 より転載