【12月14日 AFP】米フロリダ(Florida)半島の最南端に小さな島々が鎖状に連なるフロリダキーズ(Florida Keys)で、高潮のため住宅地の道路が数週間にわたり冠水し、まるで運河と化している。よどんだ水からは悪臭が漂い、蚊の大群も発生。住民は海面上昇によって不動産の価値が損なわれるのではないかと懸念を募らせている。

 シュノーケリングや釣りの絶好のスポットとして知られる島、キーラーゴ(Key Largo)では、9月末から道路の水没が始まった。もともと高潮の多い季節でもあり、月が地球に最も近づく「スーパームーン(Supermoon)」の影響で満潮時の海面が高くなることは地元住民も承知していたが、最も海抜の低い住宅地で複数の通りが深さ40センチの海水に1か月近くも漬かったままになったのには、誰もが驚いた。

 水は11月初めまでに引いたが、12月に入ると今度は異常な豪雨に見舞われ、道路は再び水浸しに。住民たちは署名活動をしたり、地域の集会で怒りの声を挙げたりして、道路のかさ上げや排水設備の改善などの対策を地元当局に求めている。

 科学者らは、こうした問題は気候変動によって悪化の一途をたどると警鐘を鳴らしている。(c)AFP


 


 http://www.afpbb.com/articles/-/3070183 より転載