■子育て給付金廃止」露骨な意図
なにが「新3本の矢」だ。本当は子育てなど、どうでもいいのだろう。
安倍
政権が子育て世帯を支援するために支給している「子育て世帯臨時特例給付金」(子育て給付金)について、来年度から廃止する方針を決めた。子育て給付金は
中学生までの子供約1600万人を対象として、2014年度は1人1万円、15年度は1人3000円を支給していた。
自民党の稲田朋美政調会長は「軽減税率の安定財源を見つけるため、歳入・歳出改革を進めることで合意している」と説明したが、財源確保のために子供を犠牲にするなんてありえない話だ。
「新3本の矢」のうちのひとつは「夢つなぐ子育て支援→希望出生率1.8の達成」だったはずだ。
一方で、安倍政権は低所得高齢者向けの臨時給付金を、1人当たり3万円支給することを決めたばかりだ。高齢者にはカネをばらまいておいて、子供にはカネは渡さないということなのだろう。あまりにも露骨な政策だ。経済ジャーナリストの荻原博子氏はこう言う。
「ま
さに選挙のための政策です。高齢者は票を持っていますが、子供は票を持っていませんから。財源が足りないというなら、オスプレイを買うのをやめたり、思い
やり予算を減らせばいい。『新3本の矢』は一体、何だったのか。政策に一貫性や整合性が全くないんです。ただ『選挙のための政策』というなら、整合性は
バッチリです。軽減税率だって、選挙対策そのものですから」
今回の給付金廃止に公明党は抵抗したらしいが、稲田政調会長は「軽減税率が
決まったから」とハネつけたという。「軽減税率」では公明党の希望を聞いたのだから、今度はガマンしろということなのだろう。しかし、そんな理屈があって
いいのか。公明党関係者は「軽減税率のしっぺ返しだ」とこぼしたらしい。要は軽減税率も子育て給付金も、いい“政争の具”に使われただけだ。
どうせ、子育てする若い世代は選挙に行かないと思っているのだろう。人をなめるのにもほどがある。
http://news.livedoor.com/article/detail/10973646/ より転載
2015-12-20 06:39
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