【12月27日 AFP】米国南部はここ数日暴風雨や洪水、竜巻など厳しい気象状態が続き、ミシシッピ(Mississippi)州、テネシー(Tennessee)州、アーカンソー(Arkansas)州では24日以降これまでに少なくとも計17人が死亡した。

 ミシシッピ州では26日までに10人の死亡が確認され、さらに約60人が負傷した。テネシー州では、24日に川に沈んだ車から遺体で発見された3人を含む6人の死亡が確認された。さらにアーカンソー州でも1人が死亡した。

 現地では負傷者も多数出ている他、悪天候の影響を受けた住民は数百万人に上るとみられている。復旧活動が始まっているが、中部などではさらなる悪
天候が予想されている。米国はクリスマス休暇を終えた大勢の人たちが移動する時期に当たっており、気象関係者らは空の便の遅れや道路の冠水などに注意を呼
び掛けている。

 南部6州では25日、12を超える竜巻が報告された他、季節外れの暖かい空気によって発達した暴風雨は、アラバマ(Alabama)州からイリノイ(Illinois)州にかけて、田園地帯などに被害をもたらした。

 アラバマ州では洪水や竜巻の被害に対応するため、ロバート・ベントレーRobert Bentley)州知事が非常事態を宣言した。同州バーミンガム(Birmingham)の消防当局者によると、被害は約1平方マイル(約2.6平方キロ)の範囲に集中しており、住宅3棟が倒壊した。死者は出ていないが崩壊した建物などから被災者を救出しているという。

 またミシシッピ州とジョージア(Georgia)州でも、悪天候の影響を受けた地域で非常事態が宣言された。(c)AFP

 








http://www.afpbb.com/articles/-/3071562 より転載