【12月29日 AFP】オーストラリア北東部クイーンズランド(Queensland)州で27日、大量の硫酸を積んだ貨物列車が脱線した事故で、警察当局は29日、漏れ出した硫酸の量が最大で3万リットル余りに及ぶ恐れがあるとの見方を示した。

 またクイーンズランド州当局は、積載されていた硫酸の量が、当初想定されていた20万リットルの約4倍に当たる81万9000リットルだったことを明らかにした。この量は五輪用プールの約3分の1杯分に相当する。

 警察によると、これまでの調査で、車両の一つが破裂した可能性が高いことが判明。最大3万1500リットルの硫酸が漏れ出した恐れがあるという。現時点では他の車両からの漏出は確認されておらず、付近の水路ホース・クリーク(Horse Creek)で実施した初期検査でも汚染は見られなかったとしている。

 事故が起きたのは同州の町ジュリアクリーク(Julia Creek)付近。機関車1両と貨物車両26両全てが横倒しになり、当局は周辺2キロ圏内を立ち入り禁止区域に指定した。

 警察はこれに先立ち、今回の事故は現場がクイーンズランド州中部の僻地で、主要な水路やインフラから離れていたのが不幸中の幸いだったとの見解を
示している。ただ、周辺で発生している洪水によって、現場への立ち入りは困難な状況にあり、脱線車両の撤去などには数週間かかる見込みだ。(c)AFP

 

http://www.afpbb.com/articles/-/3071707?cx_part=txt_topics より転載