【1月6日
時事通信社】中国外務省は6日、北朝鮮が水爆実験を実施したと発表したことを受け、「断固たる反対」を訴える声明を公表し、北朝鮮に対して非核化の約束を
守り、「情勢を悪化させる行動」を取らないよう強く求めた。中国は北朝鮮の池在竜駐中国大使に抗議を申し入れる方針で、改善の兆しが出ていた中朝関係は再
び冷却局面に入る見通しだ。

 記者会見した華春瑩・副報道局長は朝鮮半島非核化の目標を堅持し、6カ国協議を通じて問題を解決する立場を改めて強調。水爆実験実施に関する中国
への事前通知がなかったことを明らかにしたほか、国連安保理による制裁について「国際義務を果たし、朝鮮半島の非核化実現に向け努力する」と訴え、制裁強
化への対応を検討していることをうかがわせた。

 中朝関係は2013年2月の核実験などを受けて冷え込んでいたが、昨年10月の朝鮮労働党創建70周年に合わせ訪朝した中国共産党序列5位の劉雲
山政治局常務委員が金正恩第1書記と会談し、関係修復へ前進。中朝筋によれば、共産党の外交を担当する宋濤・党中央対外連絡部長が11月の就任後、初めて
となる訪朝を調整しているが、核実験を受けて実現は不透明となりそうだ。(c)時事通信社

 




 http://www.afpbb.com/articles/-/3072323 より転載